10/7追記|無症状でも抗原検査キットは使用できる?

一層の早期発見・感染拡大防止のため抗原検査キットの重要性が高まっています。

一般的に抗原検査キットは無症状では使えないといわれていますが、それは全てのケースに当てはまるものではありません。
逆に抗原検査キットで検査をしたほうが良いケース(不顕性感染)も、あるとされています。

そこで、ここでは無症状でも抗原検査キットは使用できるか、使用するならどんなケースかについて解説します。



 

無症状でも抗原検査キットは使用できる


新型コロナウイルスの抗原検査キットは、症状が出て2~9日のもっともウイルス量が多いタイミングで使用することが一番有効と言われています。

しかし、症状が出ていなくても市販の抗原検査キットはもちろん使用できますし、したほうが良いケースも。

それは、新型コロナウイルスに感染していても症状がでない『不顕性感染者』である可能性が否定できないためです。

 

『不顕性感染者』とは?ダイヤモンドプリンセス号の感染者の調査でわかったこと


感染したら誰もが熱やだるさなどの症状が出る(顕性感染)と思われていますが、感染しても無症状のままという不顕性感染のケースもあります。

それが判ったのは、このコロナウイルス感染の大きな引き金にもなったとされているダイヤモンドプリンセス号の集団感染の研究で行われた調査。

ダイヤモンドプリンセス号でPCR検査で陽性と判明した96人のうち、3~7日の間に熱やだるさなどの新型コロナウイルスの症状が出たのは11人、残りの84人(あと1人は別の病気)は症状の出ない不顕性感染者だったとされています。

無症状のままの 90 人(対象となった 96 人のうち、症状が出た 11 人と別の健康問題で他院に入院した 1 人を除く 84 人と、乗客と一緒に藤田医科大学岡崎医療センターに経過観察のために移っていた PCR 陰性のダイヤモンド・プリンセス号の船員のうち、その後の検査でPCR 陽性となった 6 人の合計)(出典:日本疫学会

新型コロナウイルスに感染していても不顕性感染者だった場合は症状が出ず(無症状)に見過ごされて、普段通りの暮らしを続けることで感染拡大を引き起こす可能性も考えられます。

10/7追記|無症状時の抗原検査キット陽性後の証明書などの発行は?

 

濃厚接触者などに該当し、無症状でもコロナウイルスに感染していることがあります。

2022年9月12日に発出された厚生労働省の事務連絡により、9月26日から医師による発生届の対象患者が限定されることとなりました。

抗原検査キットで陽性が出た場合は、医療機関などへいくのではなく確定診断を行い、各機関に自分で届け出を出し、自宅療養するかたちです。

抗原定性検査キットや、各自治体で配られるPCR検査キットなどを用いてセルフチェックし、陽性の場合はインターネット上で各県「陽性者登録窓口」に登録して、自宅で療養できます。

会社や学校に、養成証明書などは出す必要がなく、療養証明書なども義務ではありません。
また、9月26日以降に診断され、特定条件を満たした発生届対象ではない方に対しては、療養証明書の発行は行いません。

[clink url=”https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/shien/kensakittode.html”]

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不安解消のためにも、無症状でも抗原検査キットで早期発見を


顕性感染者であれば、症状が出た2~9日の間に抗原検査キットで確認することで比較的高精度に検査ができます。
しかし、不顕性感染であれば、症状が出てないからと検査を怠ったことで、ウイルス保有者である自分が感染源となってしまうおそれがあります。

「顕性感染になるか、不顕性感染になるかは、そのウイルスに対する個人の抵抗力の強弱、免疫の有無、ウイルスの毒力の強さや量との関係で決まる」(出典:茨城大学 )

といっても、もし自分が新型コロナウイルスに感染した場合、症状が如実にあらわれる顕性感染になるか、症状が出ない不顕性感染になるかなど誰にも判るはずもありません。

そのため、身近に感染者が出た・感染者が多いエリアに行ったなど不安がある場合は、無症状でも抗原検査キットで確認して早期発見し感染拡大を防ぎましょう。

 

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