2021年の年末から爆発的に感染者数を増やしているオミクロン株。これまでにない急激な感染拡大を見せるこの新たな変異種について強い不安や心配を抱えている方も多いことでしょう。
しかし、過度に怖がることは無用の混乱を招き、日常生活やメンタルに多大な悪影響をもたらすことになるので、現時点でわかる限りの正確な情報を得た上で冷静な対応を取り続けることが肝心です。
そこでここでは、オミクロン株について、その特徴や症状を2022年1月10日現在わかっている情報に基づき解説していきます。
全国的に感染拡大の第6波に入ったといわれる今こそ、オミクロン株を正しく理解し、改めて感染症予防対策が重要です。これ以上の感染拡大を防ぐためにぜひご覧ください。
これまでの変異種とは異なる?オミクロン株の特徴
オミクロン株は、これまでの変異種と比べて多くの変異が起こって作られた変異種です。
その多くの変異により、次のような特徴が言われています。
- ヒトへの感染力が強い・伝播性が高い
- 発症までの期間が比較的短い
- 潜伏期間が短い(オミクロン株の潜伏期間の中央値は3日。通常の新型コロナが5日ほど)
- ワクチンの効果を弱める『免疫回避』が考えられる
- ワクチン接種・軽傷でもウイルスが10日ほど体内に残る(ワクチン未接種者と同程度)
- 若年層(20代・30代)の感染者が多い
- 重症化リスクは低いとされている
深刻化するリスクは低い?オミクロン株の症状
現在、多数のオミクロン株感染者が出ている沖縄県の陽性者の症状を見ると、
発熱(37.5度以上)・・・72% 咳・・・58% 全身倦怠感・・・50% 鼻水・鼻づまり・・・36% 頭痛・・・32% 嘔吐・吐き気・・・8% 呼吸困難・・・6% 嗅覚・味覚障害・・・2% 無症状・・・4% |
と風邪症状が多いのが特徴です。
これまでの重篤な症状を引き起こす変異種と比べてオミクロン株の感染による症状は比較的軽いことを表す数字がでています。(出典:厚生労働省)
それを裏付けるように、WHOが「肺まで達して深刻な肺炎を引き起こす、ほかの複数の変異ウイルスと異なり、上気道の炎症を引き起こしやすいとする、研究結果が増えている」と発表しています。
他にも、オミクロン株に感染して入院に至るリスクはデルタ株の場合に比べて3分の1とイギリスでも発表されています。
これらをまとめて、
- オミクロン株感染により、これまでの変異種のような肺まで達して深刻な肺炎を引き起こす症状が出ることは稀
- 感染による炎症が鼻やのどに留まることが多い
と推測されてます。
油断・軽視は禁物!新型コロナウイルス抗原検査キットで、一旦確認を
オミクロン株は、ヒトに感染しやすく発症が早い、症状は比較的軽いといった特徴が現在わかっています。しかし、重症化しにくいからといって「感染しても問題ない」と安易に考えるのはとても危険です。
オミクロン株の特徴として、症状がおさまった後にも長くウイルスが体内に残ることも分かっています。そのため、知らない間にウイルスを排出してしまい、家庭や外出先で高齢者や子供に感染させてしまうことは十分ありえます。
これ以上、オミクロン株による第六波を大きくしないためにも、引き続き徹底した感染症対策を続けましょう。
それと合わせて、現在、新型コロナウイルスに感染しているかをすぐに調べられる『新型コロナウイルス抗原検査キット』も活用するようにしましょう。
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