株式会社タウンズとは
静岡県伊豆の国市にある検査薬メーカー・株式会社タウンズは、様々な診断技術を応用した体外診断用医薬品の製造を得意とする感染症迅速診断キットの最大手企業の1社です。
今回承認された、唾液で検査ができる 『イムノエースSARS-CoV-2 Saliva/キャピリアSARS-CoV-2 Saliva』の前に、すでにタウンズの
- 令和2年10月13日 イムノエース SARS-CoV-2/キャピリア SARS-CoV-2
- 令和3年11月08日 イムノエースSARS-CoV-2 Ⅱ/キャピリアSARS-CoV-2 Ⅱ
- 令和4年02月08日 イムノエース SARS-CoV-2/Flu/キャピリア SARS-CoV-2/Flu
の3つが、厚生労働省から体外診断用医薬品(検査キット)として承認されています。
特に、令和4年に承認された『イムノエース SARS-CoV-2/Flu/キャピリア SARS-CoV-2/Flu』は、1つのテストプレートで鼻咽頭ぬぐい液・鼻腔ぬぐい液中にあるSARS-CoV-2 抗原とA型インフルエンザウイルス抗原及びB型インフルエンザウイルス抗原の検出ができる”ハイブリッド型抗原検査キット”として注目を集めました。
日本初!唾液で検査できる体外診断用医薬品の抗原検査キット
承認済み抗原検査キットの製造実績が豊富なタウンズがこのたび新たに開発したのが、”唾液中”のSARS-CoV-2 抗原を検出する抗原検査キット『イムノエースSARS-CoV-2 Saliva/キャピリアSARS-CoV-2 Saliva』(免疫クロマトグラフ法)です。
これまで『研究用』の抗原検査キットで唾液を検体とするものはありましたが、厚生労働省が性能を認めた体外診断用医薬品として”唾液で検査できる抗原検査キット”は日本で初めてのこと。
これまでの体外診断用医薬品の抗原検査キットは、検体を鼻から奥に綿棒を差し込んで鼻咽頭液を採取するものばかり。検体採取時の強烈な痛みや恐怖心がネックとなり、一般の人でも正しく採取できないケースも少なくありませんでした。
また、鼻咽頭液の採取は、
- 鼻血の出やすい人
- 鼻づまりのひどい人
- 花粉症の人
- じっとしていられない乳幼児やお子様や高齢者
からの採取は困難という問題点も。
ほかにも、綿棒を鼻に差し込むことでくしゃみが起こり、感染拡大のリスクが高くなるというネックも懸念される採取方法でした。
しかし、唾液で検体採取できるタウンズの『イムノエースSARS-CoV-2 Saliva/キャピリアSARS-CoV-2 Saliva』が体外診断用医薬品として認められたことで、上記の方も問題なく抗原検査キットで検査をすることが可能となったのです。
つまり、唾液を検体とすることには、
- 検査を受ける側の肉体的・精神的な負担を軽減できる
- 年齢・体質を問わず、誰もが簡単に検体採取ができる
- 検体採取側の負担・リスクを軽減できる
などのメリットがあるのです。
タウンズ・唾液による抗原検査キット使用法と注意点
最後に、タウンズの体外診断用医薬品『イムノエースSARS-CoV-2 Saliva/キャピリアSARS-CoV-2 Saliva』で抗原検査を行う方法を解説します。
検査方法としては、検体採取の方法以外、ほぼ変わりません。
- 滅菌容器等に1~2mL程度の唾液を採取する
- キットに付属しているスワブを溜めた唾液に浸し、回転させながら綿球全体に浸透させる
- 検体抽出液の容器のアルミシールをはがし、検体をしみこませたスワブを抽出液に浸す
- 綿球部分をつまみながら左右に回転・上下に動かして攪拌する
- スワブの頭部をつまみ、しぼりながら引き抜き試料をつくる
- 検体抽出容器の上部に付属のノズルをかぶせてしっかり閉める
- テストプレートをアルミ袋から出し、試料滴下部に試料3滴滴下する
- 20分放置し、判定部を確認する
検体(唾液)を採取する場合の注意点は
- 検体(唾液)採取の30分前の飲食は控える
- 歯磨き・うがい・マウスウォッシュなども30分前までに済ませておく
また検査の注意点として、
- テストプレートはアルミ袋を開封後すぐに使う(吸湿すると品質が劣化する)
- キットは高温多湿及び直射日光を避け、2〜30℃で保存する
- 検査後のキットは正しく廃棄・処分する
小さなお子様も高齢者も、体質的に困難だった方も、無理なく抗原検査を受けることができるタウンズ『イムノエースSARS-CoV-2 Saliva/キャピリアSARS-CoV-2 Saliva』は、多くの人が待ち望んでいた画期的な抗原検査キットです。
ぜひ積極的に活用して、これ以上の新型コロナウイルスの拡大を防いでいきましょう。
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