無関係だと思ってない?定期的に行いたいHIV検査とは?

1985年にHIV感染者が認知されて以降、日本でもHIV感染者数が増加しています。

「自分とは無関係」と思っている方も多いHIV。確かに適切な対処・予防で防げる病気ではあるものの、実は想像以上に身近な病気であることをご存知でしょうか。

というのも、HIVは感染後に初期に軽い症状が出ますが、その後は自覚症状がほとんど出ないため、HIV感染に気付かずに感染を拡大させてしまう人(無症候性キャリア)も少なくないからです。

自分はもちろん、大切な人の命を奪ってしまうことにもなりかねないHIV。

AIDSとして発症してしまう前にいち早くHIV感染の有無を調べるには、『HIV検査』を受けるしかありません。

そこでここでは、HIVについての説明と合わせてHIV検査とはなにかについて解説していきます。



 

HIVとは人の免疫システムを破壊していくウイルス

HIVとはヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus)のことです。

その名の通り、HIVは人の免疫細胞であるTリンパ球やマクロファージなどに感染しダメージを与えるウイルス。
HIVに感染すると免疫機能が正常に働きにくくなるため、普段なら自分の免疫によって問題とならない菌やウイルスに対する防御力が著しく低下し、様々な深刻な病気にかかりやすくなってしまいます。

HIVに感染した後、初期症状として発熱・咽頭通・咳や鼻水・倦怠感・下痢や嘔吐・食欲不振など一般的にインフルエンザに罹った時のような症状が起こります。

しかし、この時にはまだ体内の免疫機能へのダメージが少ないため、軽い症状で済み、自然に症状が治まることがほとんど。
そのため、初期の段階でHIVへの感染に気付かないことも少なくありません。

HIVは、HIV検査をして初めて、かかっていることがわかるのです。

感染を広げる一因となる無症候性キャリア

明らかな症状が出ないまま、HIVは数年~10年以上の無症候期に入ります(無症候性キャリア)。

が、その間にもHIVは体内で毎日100億個程度増殖しているため、体内の免疫細胞は静かにしかし大きくダメージを受け続けることに。

しかも、その間に感染の原因となるような行為を行うことで、本人も気づかぬままにHIVを他者に感染させてしまうことも少なくありません。

HIV感染から時間が経過し、体内の免疫機能がHIVによって破壊され続けた先にあるのは、重篤な全身性免疫不全です。

厚生労働省が定めた23疾患のいずれかを発症するとAIDS発症と診断されます。

HIVの主な3つの感染経路

体内で静かに増殖を続け人の免疫機能を破壊していく恐ろしいHIVですが、感染経路は意外と身近にあります。

HIVは、HIV感染者の血液・母乳・精液・膣分泌液などに多く含まれており、血管に達するような傷や粘膜(口腔内・膣・腸管など)から感染します。

主な感染経路は

  1. 性的接触
  2. 血液感染
  3. 母子感染 など。

HIV感染者との性的接触だけでなく、傷口からの感染もあるため、HIV感染は誰にとっても無関係なものではないのです。

学校などでの教育も、行われているHIVですが、あまり深く考えたことがない人も多いのが事実。いまからHIVについて知っておくことが重要です。

早期発見が重要!HIV検査とは?

HIVは感染初期にインフルエンザと間違えるような症状が出た後は体内にじっと身を潜めてしまうため、明らかな自覚症状や血液を調べる出来事がない限り、HIVの感染に早期に気付くことは実は困難です。

しかし、HIV感染者との性的な接触・血液を介する行為など心当たりや不安がある時には『HIV検査』を行えば感染の有無を調べることができます。
『HIV検査』とは、体内に作られたHIVに対する抗体やHIV(抗原)があるかを調べる検査です。

自覚症状がなくても、早く見つかればそのぶん早く治療や方針が見つかります。少しでも違和感を覚えたり、不安なことがあった場合は自分の体を優先して病院を受診したりして、HIVけんさ

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