抗原検査で早期発見に。オミクロン株の判断の仕方

2021年11月末に南アフリカで報告された新たな変異株・オミクロン株は、強い感染力を持つとされることから今後の感染拡大が懸念されています。

日本国内での感染拡大を防ぐためには、1人1人がいち早く感染に気付き迅速な対応を取ることが欠かせません。
そのために役立つのが『新型コロナウイルス抗原検査キット』です。

そこでここでは、抗原検査のみではない?オミクロン株の判断の仕方と『抗原検査キット』の活用法について解説していきます。



『新型コロナウイルス抗原検査キット』では変異種の種類はわからない

まず最初に理解しておきたいのが、『新型コロナウイルス抗原検査キット』では感染の有無は確認できても、どの変異種なのかを調べることはできないことです。

『抗原検査キット』に関わらず、『抗原検査』という検査の目的が”ウイルスが持つ特有のたんぱく質(抗原)が検体中にあるかどうか”を調べるためのものなので、変異株の種類を特定することはできないのです。

オミクロン株かどうかを調べるには『PCR検査』が必要

感染している新型コロナウイルスがオミクロン株がどうかを調べるには『PCR検査(Polymerase Chain Reaction)』を行うしかありません。

変異株スクリーニング・ゲノム解析(遺伝子解析)を行う『PCR検査』なら、その結果から新型コロナウイルスのどの変異種かが確定することができます。

『PCR検査』では、まず新型コロナウイルスの3つの標的遺伝子(スパイクタンパク質・核カプシドたんぱく質・エンベロープ)を探し、特定の遺伝子の有無を調べるスクリーニングを行います。次にゲノム解析を行い、オミクロン株かどうかを確定させることになります。
ちなみに、オミクロン株は、ウイルスの表面にあるスパイクタンパク質に『S遺伝子ドロップアウト』または『S遺伝子ターゲット障害』の変異があるため、検出は容易とされています。

 

『新型コロナウイルス抗原検査キット』で早期発見を

しかし、感染した新型コロナウイルスがオミクロン株かどうかは実はそれほど重要ではありません。

重要なのは、新型コロナウイルスの感染に早く気付くこと。
オミクロン株かどうかを調べられる『PCR検査』は、現在、郵送で行うこともできるようになっていますが、それよりも『新型コロナウイルス抗原検査キット』を使って、どの変異種であれ自分が新型コロナウイルスに感染しているのかどうかを検査することが先決です。

『新型コロナウイルス抗原検査キット』での検査で陽性と出た場合は、感染をこれ以上拡げない対策をとりながらすぐにかかりつけの病院に相談し、保健所の指示に従いましょう。
陰性であった場合も、油断は禁物。

偽陰性の可能性もあるので引き続き対策をとり続け、症状がある場合は時間をおいて再度検査を行うことが重要です。

 

 

 

 

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