感染者急増中のオミクロン株に対する東京都の対応

2022年の年明けから感染者が爆発的に増えている東京都。
感染力の強さが特徴的なオミクロン株がデルタ株に置き換わり、今後も予断を許さない状況が続いています。
これを受けて東京都では2022年1月7日にオミクロン株の急速拡大に伴う緊急対応を発表しました。

そこでここでは、東京都の感染者数やオミクロン株の感染拡大を防ぐための東京都の対応について解説します。

 



 

2022年の年明けから急増!東京の感染者数

東京では新型コロナウイルス感染者数が年明けから急増しています。

年末の12月28日までは1日の感染者数は50人未満で推移していましたが、その後、じわじわと感染者数を増やし、年明け後の1月3日に100人を超えました。それ以降は前日の1.5~2倍のスピードで感染者数が激増。1月10日の感染確認は871人となり、1週間前の月曜日(1月3日)の8倍あまりと感染が急拡大しています。

日付 感染者数 累計感染者数
2021/12/31 78 383078
2022/1/1 79 383157
2022/1/2 84 383241
2022/1/3 103 383344
2022/1/4 151 383495
2022/1/5 390 383885
2022/1/6 641 384526
2022/1/7 922 385448
2022/1/8 1224 386672
2022/1/9 1223 387895
2022/1/10 871 388766

 

(出典:NHK特設サイト新型コロナウイルス 東京都の新型コロナデータ

東京都の感染者のオミクロン株の疑いは4割超(2022年1月6日現在)であり、今後はさらにデルタ株からオミクロン株への置き換わりが進むとみられています。

また、1月10日に感染が確認された871人のうち、

  • 37.6%が20代、16.6%が30代と若い世代が半数以上を占めている
  • 全体の4割を超える人がワクチンを2回接種している

ことがわかっています。 (出典:NHK

つまり、ワクチンを接種していてもオミクロン株に感染する可能性は高く、年齢が若い人ほど注意が必要であることがわかります。

これらを受けて、東京都では次の対策を打ち出しています。

 

東京都のオミクロン株の急速拡大に伴う緊急対応

東京都は、オミクロン株の急速な拡大に伴い、緊急対応として都民・事業者向けに2022年1月7日付で次の協力依頼・要請を出しています。(出典:東京都

①都民向け

  • 三つの密の回避、ソーシャルディスタンスの確保、マスク着用、手洗いなどの手指衛生などの基本的な感染症予防対策の徹底
  • 発熱などの症状がある場合の帰省・旅行を控える
  • 緊急事態措置区域及び重点措置区域への不要不急の移動は極力控える
  • 会食は少人数・短時間で実施する
  • 業種別ガイドライン等を遵守している施設を利用する
  • 感染に不安を感じたら検査を受ける

②事業者向け

  • 「徹底点検TOKYOサポート」プロジェクト「感染防止徹底点検済証」の交付を受け、これを店頭に掲示している飲食店等に対し、同一グループの同一テーブルへの入店案内を4人以内とする
  • 上記の交付・掲示をしていない飲食店も入店案内は4人まで・酒類の提供・持込は11時から21時までの間
  • イベントの開催制限
  • テレワークの推進や、基本的な感染防止策の徹底

2022年1月11日(火曜日)0時~1月31日(月曜日)24時まで行うものとしています。

上記とあわせて、東京都は都健康安全研究センターに加えて民間検査機関の活用、濃厚接触者用の宿泊療養施設の確保など検査体制の拡充と防疫体制の強化にも取り組んでいます。(出典:東京都福祉保健局

要注意!風邪症状で見分けが付きにくいオミクロン株

オミクロン株がここまで急激に拡大したのは、年末年始の人の集まり・移動だけが原因ではありません。

オミクロン株感染者の症状は、発熱・せき・倦怠感・のどの痛み・鼻水・鼻づまり・頭痛など一見すると風邪のように見えるため、季節的にも風邪と混同しやすい特徴があります。

これまでの変異株の症例から、新型コロナウイルスに感染すると消化器症状や嗅覚障害・味覚障害が起こるイメージが強いため、オミクロン株の感染に気付かないことが少なくありません。

しかも、症状が軽症であってもワクチン接種者も非接種者も10日間ほどウイルスが体内に残る(ウイルスを排出してしまう)可能性があるため、さらにウイルスが広がりやすいという特徴も言われています。

オミクロン株は感染しても比較的症状が軽いとはいえ、これ以上の感染拡大を防ぐには一人ひとりの対応が重要です。

追記:2022/01/12

2022/01/12時点で、多くの県で新規感染者が確認され、2198人となりました。
2000人超は去年9月4日以来です。

(参照:NHK

 

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