新型コロナウイルスの変異種オミクロン株は、第五波を大幅に上回る感染拡大を見せ、東京でも感染者数が減る気配がありません。
東京都の新たな感染者は7万人超え(2022年1月27日現在)
東京の感染者は日に日に増え、1月22日の11,227人を皮切りに、新規感染者は連日8,000~10,000人の間で推移しています。
未曽有の感染拡大ペースの中、当初は「原則宿泊療養」としていた東京都ですが、想定を上回る感染者数の激増により「自宅療養」に方針が転換されました。
現在、都内の自宅療養者はすでに30,000人を超えており、さらに今後も増えることが予想されます。
(データ出典:東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト)
2022年1月21日~2月13日までまん延防止等重点措置
一向におさまらない感染拡大を受け、東京都でもまん延防止等重点措置が適用され、すでに都内全域を対象に次の要請が行われています。
都民には不要不急の外出自粛を要請するとともに、都内全域の飲食店に協力金つきの営業時間の短縮を要請しています。
飲食店で都の認証店は、
・1グループ4人以内
・酒の提供アリで午後9時まで(酒は8時まで)、あるいは酒の提供無しで午後8時まで
・全員が検査で陰性だったことが確認できれば、5人以上の利用も可能
一方、認証のないお店は、
・酒の提供はできず、午後8時までの営業
となります。
また、イベントは、
大声あり
・定員1万人まで…定員半分
・定員1万人超‥‥5,000人
大声なし
・定員5000人以下…定員まで
・定員5000人~2万人…計画策定で定員まで可
一方、商業施設には時短要請はしていません(業種別のガイドラインを順守)。
デルタ株からオミクロン株へすでに置き換わり
爆発的な感染者数の激増は、都内の新型コロナウイルスがデルタ株からオミクロン株に置き換わっていることが大きく関係しています。
2022年1月中旬の時点で、東京や大阪ではすでにオミクロン株が8割を超えて主流に。(https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220119-00277602)
急激にオミクロン株が増えているのは、オミクロン株にはデルタ株と比べて濃厚接触者が感染しやすいという特徴があるためと考えられています。
・濃厚接触者となった家族が感染者となる頻度:1.42倍
・家族以外の濃厚接触者が感染者となる頻度:2.63倍
つまり、一人が感染すれば家族や同僚など周囲の人が感染し、さらにそこから別の人にどんどん感染させていってしまうため、感染がとまることなく拡がり続けているのです。
上気道で増殖しやすく、潜伏期が短いという特徴も持つオミクロン株は、これまでに登場した変異種の中でもひときわ感染力の強い変異種です。
とはいえ、過度に恐れる必要はありません。
オミクロン株であっても個々人が行うべき感染対策は同じです。
三密を避け、手洗いや手指消毒・マスク着用を徹底しましょう。