次々と変異種が登場し、そのたびに感染者が増える新型コロナウイルス抗原。
現在は第六波のオミクロン株が流行し、感染者だけでなく濃厚接触者も急増しています。
それを受けて、手軽に自宅で感染の有無を判定できる新型コロナウイルス抗原検査キットの需要も爆発的に高まり、2022年1月~2月は国内で市販の抗原検査キット不足が深刻な状態となっていました。
3月に入った今、市販の新型コロナウイルス抗原検査キット不足は解消されたのか、購入するなら店頭かネットのどちらが良いのかについて解説します。
2022年1月 店頭から消えた抗原検査キット
2021年年末頃から爆発的に広がったオミクロン株は、のどの痛みや鼻水・くしゃみなど風邪に似た症状がでるという特徴を持つ変異株です。
重篤化リスクの高かったデルタ株と比べて重症化率は低いものの、これまでにない強い感染力を持つという特徴も。日本だけでなく世界中であっという間にオミクロン株に置き換わったことからも人にうつしやすい・人からもらいやすい変異種であることがわかります。
このオミクロン株の強力な感染力が、2022年明けてから起こった市販の抗原検査キット不足の最大の要因です。
年明けから日本国内でも一気に感染者が増え、濃厚接触者も急増。
それに伴い、周囲に陽性者・濃厚接触者が出たために抗原検査キットを利用する人が増加。
さらに、鼻水等の症状が風邪なのかオミクロン株なのかを調べるため、年末年始の帰省や旅行の前の確認のためなど時期的な問題もあって市販の抗原検査キットを使う人が増え、店頭で当たり前に見かけていたキットが品薄となりました。
2022年3月~ 国内の抗原検査キット不足は解消の見込み
2022年年明けから不足していた市販の抗原検査キットですが、それも今後は改善される見通しです。
品薄を受けて各メーカーが2月から増産を始めており、デンカなど大手5社の出荷量は1月と比べて2月は1,300万回分超と6割増しに。さらにドイツのシーメンスが国内市場に本格参入して3月には5,000万回の供給体制を整えるなど、今後数週間の抗原検査キット供給量は1日200万回分となる見込みです。
(出典:2022年3月1日付 日本経済新聞)
この数字は、厚生労働省が目安としていた80万回分を大きく上回ります。
そのため、今後は店頭で「抗原検査キット入荷未定」「抗原検査キット売り切れました」の張り紙を見ることも減っていくことでしょう。
新たな蔓延に備えてインターネットなどでまとめ買いを
各メーカーの努力により、オミクロン株(BA.1株)を原因とした日本国内の市販の抗原検査キット品薄状態は解消されつつあります。
しかし、安心は禁物です。
新たにステルスオミクロンと呼ばれるオミクロン株(BA.2株)が登場し、第7波を呼ぶのでは?と懸念が高まっています。
ステルスオミクロン(BA.2株)は、オミクロン株(BA.1株)よりも高い感染力を持つことが分かっており、重症化しやすい可能性も指摘されている危険な変異種です。
日本でもステルスオミクロン(BA.2株)へ急激な置き換わりが進む可能性を指摘する専門家も多いことから、今、市販の抗原検査キットの品薄が解消されつつあることに安心してはいけません。
自分や家族の体調管理のため・いち早い発見のために、余裕のあるうちに市販の抗原検査キットを購入し、自宅等に常備しておくことをおすすめします。
市販の抗原検査キットの購入場所は、薬局・それ以外の店頭のほか、インターネットがあります。
複数個を購入するなら、インターネットがおすすめです。
インターネットならば家族の人数×複数回分をまとめて購入しやすく、また複数個セットを購入することでキット1個あたりの価格も割安になります。
市販の抗原検査キットの品薄は解消されつつありますが、「もしも」に備えて、一人一人が今できることを実行しましょう。
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