爆発的な流行を見せたオミクロン株も徐々にですが新規感染者数が減少してきています。しかし、ステルスオミクロン(BA.2株)への置き換わりが懸念され、今だ気を抜くことができない状況が続いています。
そんな中、一気に需要が高まったのが、自宅で手軽に新型コロナウイルスの感染の有無を調べられる抗原検査キットです。
そこでここでは新型コロナウイルス抗原検査キットは発症前でも使えるのか、使うべきタイミングはいつかについて解説します。
抗原検査キットは発症前でも使える
抗原検査キットは、熱や喉の痛み・咳など新型コロナウイルスの症状が出た発症後に使うのが基本です。
症状が出ている=体内に新型コロナウイルスが増殖していると考えられるため、抗原検査キットを使えば、その症状が新型コロナウイルスによるものなのか、それ以外のものなのかを調べることができます。
ただし、発症していなくても抗原検査キットで検査は可能です。
新型コロナウイルスは、「発症の2日前から発症後7~10日間程度他の人に感染させる可能性があるとされています。特に、発症の直前・直後でウイルス排出量が高くなるため、無症状病原体保有者(症状はないが検査が陽性だった者)からも、感染する可能性があります」
(出典:福岡県 新型コロナウイルス知っておきたい基礎知識と人権)
ということからわかるように、明らかな症状が出ていなくても体内でウイルス量は増えているため、症状が出る前でも抗原検査キットで感染の有無を調べることはできます。
しかし、オミクロン株は感染しても無症状の人も多く、症状が出ても喉の痛みや微熱や咳など風邪に似た症状しか出ないケースも多いです。
そのため、家族や親しい人に新型コロナウイルス陽性者が出た、職場でクラスターが起こったなど、自身の感染を疑う場合は、それらしき症状が自分に出ていなくても抗原検査キットで自発的に調べることは、自分が他者にうつさないためにも大変有意義なことです。
また、軽い風邪に似た症状が出た時も「風邪だろう」と自己判断で見過ごさず、抗原検査キットで念のために調べることも同様に有意義です。
症状ナシ・無症状でも抗原検査キットで定期チェックを
抗原検査キットは、新型コロナウイルス感染を疑う症状が出た場合や陽性者・濃厚接触者との接触があった場合、体調の変化があった場合だけでなく、日ごろの定期チェックとしても活用してほしいアイテムです。
無症状でも実は感染していたというケースもとりこぼさないため、発症前の最もウイルスをまき散らす時期に自分でも気づかないうちに他者にうつしてしまうことを防ぐために、症状がなくても定期的に抗原検査キットで感染の有無を確認しておきましょう。
特に、病院関係者や飲食店や交通機関など不特定多数の人と会う機会が多い人・学校の先生や介護職員など子どもや高齢者など感染症弱者と接する機会が多い人は、自分に症状がでていなくても定期的に抗原検査キットで先回りして調べることに大きな意味があります。
今の時代、「症状がないから感染していないはず」との思いこみは厳禁。
症状がなっくても「もしかしたら感染しているかもしれない」という危機感を常に持ち、抗原検査キットを活用して自分が感染源とならないように努めましょう。
新型コロナウイルス抗原検査キットとは
新型コロナウイルス抗原検査キットとは、ウイルスが持つたんぱく質が検体の中にあるかどうかを調べる簡易キットです。
自宅で自分で検体を採取して15分程度で結果がわかるため、感染者が多い今、以前に増して多くの方が利用しています。
ただし、抗原検査キット(定性検査)は検体中に一定量以上のウイルスのたんぱく質がないと判定ができないため、感染したばかりなどタイミングによっては『陰性』と判定されてしまう(偽陰性)の可能性が高くなるので注意が必要です。
10/25追記|医療用抗原検査キットが解禁・自宅でも使用可能
発熱や咳などの風邪のような症状が出たときに、医療用または一般用抗原検査キットで簡単に短時間で、自宅で検査を実施できます。
8月に、「一般用医薬品(OTC)」の抗原定性検査キットが解禁、医療用も一般用医薬品(OTC)の抗原定性検査キットも、国に承認された医薬品です。
インターネット等で購入でき、「第1類医薬品」の表示が目印です。
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