現在、新型コロナウイルスの感染状況がひとまず落ち着きを見せる中、政府は全国対象の新たな観光需要喚起策として『全国旅行支援』を2022年6月17日に発表しました。
そこでここでは、全国を対象とした旅行をバックアップする『全国旅行支援』について、その内容や、現行の『県民割』との違い、さらに『新GO TO トラベル』について解説していきます。
旅行代金の割引率は40%!新たな観光需要喚起策『全国旅行支援』とは
新たに発表された『全国旅行支援と』は、旅行先を全国に拡大し、旅行代金の割引と地域クーポンでお得に旅行を楽しめる観光支援策です。
『全国旅行支援』での旅行代金の割引率は40%、飛行機や鉄道やバスなど公共交通機関を使う旅行の場合は1泊あたり8,000円を上限、それ以外の旅行は5,000円を上限として補助が受けられます。
さらにオトクなのが、『県民割』と同じく旅行先で使えるクーポンもついていること。
平日の場合は3,000円、休日の場合には1,000円のクーポンがもれなくもらえます。
つまり、平日の公共交通機関を使った旅行ならば、1泊あたり最高で実質11,000円引き(宿泊割引8,000円+クーポン3,000円)で旅行が可能に。
これまでの観光支援策との最も大きな違いは、
- 飛行機や鉄道、バスなどの地元の公共交通機関を支援する色合いが濃い
- 平日のクーポン額を休日の3倍にすることで観光客の集中を防ぎ分散する
の2点です。
ちなみに、『全国旅行支援』の実施は6月の感染状況を見極めた上で2022年7月前半から8月末までを予定されています。
7月14日まで延長決定!現行の『県民割』との違いは?
現在実施されている『県民割』について、同日、現行のルールで7月14日までの期間延長が決定しました。
現行の『県民割』では、旅行代金の50%、一泊につき最大5,000円+クーポン2,000円の補助が受けられます。
『県民割』と名前はついていますが、感染状況が落ち着いていることから現在は県内の旅行だけでなく、全国を6つに分けたブロック内での旅行にも適用されているため、すでに県をまたいで旅行を割安で楽しんだという方も多いことでしょう。
新たに実施される『全国旅行支援』は、この『県民割』と比べると補助率は下がっています。
しかし、『全国旅行支援』では公共交通機関を利用した旅行の割引額の上限設定が高くなっているので12,500円以上の旅行商品ならこちらのほうが実質割安になります。
また平日での地域クーポン金額が高いため、観光客の集中を防ぎ、密を回避した旅行が可能になるというメリットがあります。
県民割・ブロック割 | 全国観光支援
(+公共交通機関を利用) |
全国観光支援
(それ以外) |
|
対象 | 県・ブロック | 全国 | |
実施期間 | ~7月14日 |
|
|
割引 | 旅行代金の50% | 旅行代金の40% | |
割引上限 | 1泊につき最大5,000円 | 1泊につき最大8,000円 | 1泊につき最大5,000円 |
地域
クーポン |
一律2,000円 |
|
|
条件 | ワクチン接種歴3回 または PCR検査等の陰性結果 |
新『GoToトラベル』再開はいつ?
ちなみに、2022年6月の初旬には『GoToトラベル』が6月末もしくは7月に再開されるのでは?といわれていましたが、政府の意向・思惑により再開は見送られました。
その代わり、『GoToトラベル』の代替案として提案されたのが、『県民割』とは異なる新たな仕組みを持つ『全国旅行支援』です。
『GoToトラベル』と異なり、『全国旅行支援』は知事の判断によってその県を目的地とする旅行を対象外にすることもできるため、より状況に応じて迅速かつ柔軟な対応が可能な観光需要喚起策です。
その『全国旅行支援』は現時点で8月末までの実施が予定とされていますが、それ以降に全国の感染状況を見て新『GoToトラベル』に移行すると考えられています。
[clink url=”https://www.d-market.jp/wellness_column-2/14652/”]