声出し制限が解除?Jリーグが実施している『声出し応援エリア』とは

スポーツは、プレーヤーと観戦者・応援する人たちが一体となることでさらに盛り上がるものです。

しかし、新型コロナウイルスにより、人が集まること・大きな声を出すことが憚られる日々が長く続き、観戦者なし・応援なしなど静かなスポーツ観戦が続いていました。

が、全国的な新型コロナウイルス感染者数の減少により、まずサッカーJリーグで2022年6月11日から声を出して応援する『声出し応援』の段階的導入がスタートしています。



『声出し応援』『声出し応援エリア』とは

Fans celebrating the success of their favorite sports team on the stands of the professional stadium while it's snowing

『声出し応援』とは、観客席において、通常よりも大きな声量で反復・継続的に声を発して応援することです。
これまでは大声を出すことが禁じられていた試合観戦ですが、新型コロナウイルスの感染者数の減少を受けて、Jリーグでは会場内にエリア内の座席を購入した来場者に限って声出し制限を解除。
声を出して応援ができる『声出し応援エリア』を段階的に導入し運営検証をしていくことを決定しました(2022年5月17日)。

『声出し応援可能エリア』とは、

具体的には、”前後左右1席空け、もしくは前後1列かつ左右1席空けて着席し、身体的な距離を確保したエリア”です。
座席がない場合は、前後左右できるだけ2m、最低1mを空けて身体的距離を確保することになります。

また、『声出し応援可能エリア』の収容率は50%を上限とし、声を出せないエリアとは離して独立した応援スペースとなります。

ちなみに、『声出し応援可能エリア』で応援する人は、

  • 常に不織布マスクを着用する
  • 原則、ピッチ方向を向いて応援する
  • エリア内の座席移動は禁止
  • エリア内での飲食の禁止(水分補給は可能)

の注意事項を守った上で大声を出して応援することができます。
フェイスカバーではなく、より飛沫感染を防ぐ不織布マスクであることに注意が必要です。

また、他の声が出せないエリアでの応援と同様、

  • エリア内の他の人との接触禁止(ハイタッチ・ハグ・肩組みなど)
  • 指笛・メガホン・トランペットなど不織布マスクの着用ができない道具・楽器等の使用禁止
  • お客様がいる席でのビッグフラッグの禁止

の禁止条項を守っての応援となります。

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『声出し応援可能エリア』での違反は最悪レッドカード

『声出し応援』で入場した観戦者が上記の禁止条項に違反した場合、最初はイエローカード(改善要請)、それでも改善されない場合はレッドカード(退場)となります。

大きな声を出せることで気分が盛り上がり、ついついビフォーコロナのように盛り上がって応援してしまうことも多いので気を付けましょう。

もしJリーグ『声出し応援』を実施することで感染拡大防止対策上問題となる行為が頻発して、安心・安全な試合観戦環境を提供できないとJリーグ側が判断した場合、次の試合以降、『声出し応援』はストップし、すべて『声なし応援』へと切り替えられてしまいます。

応援しているチームをみな一丸となって声を出して応援するために、『こ出し応援』をするサポーターがまず率先してルールを守って応援するようにしましょう。

Jリーグ 実証実験の結果、収容人数アップが決定

『声出し応援エリア』については、政府の基本的対処方針に基づき、数試合で運営検証を行い、その結果をみて『声出し応援エリア』の設置を希望するすべてのクラブが導入できるようになる予定です。

既に『声出し応援エリア』は以下の試合で実施されています。

6月11日(土) JリーグYBCルヴァンカッププレーオフステージ第2戦

                           鹿島アントラーズvs.アビスパ福岡(県立カシマサッカースタジアム)

6月12日(日) 明治安田生命J2リーグ第21節

                           東京ヴェルディvs.いわてグルージャ盛岡 (味の素スタジアム)

当初の懸念を大幅に覆し、前後1列左右1席を空けて『声出し応援エリア』の収容率を25%(収容人数3,000人)とした6月11日の試合で『声出し応援』を許可したエリアでのマスクの着用率を調べた結果、99%を超えていたことがわかりました。また、二酸化炭素の濃度も一般の席よりも大きく下回っていたことが判明。

この結果を受けて、7月からは『声出し応援エリア』の収容率を50%に上げ、最大7,000人まで拡大されることが決定しています。

 

2022年7月~『声出し応援可能エリア』のある試合

今後、拡大された『声出し応援可能エリア』を導入した運営検証試験が行われる試合は以下の試合です。

7月2日(土)      2022明治安田生命J2リーグ第24節
ブラウブリッツ秋田vs.レノファ山口FC (ソユースタジアム)7月2日(土)      2022明治安田生命J2リーグ第24節
                          水戸ホーリーホックvs.横浜FC (ケーズデンキスタジアム水戸)7月2日(土) 2022明治安田生命J2リーグ第24節
モンテディオ山形vs.栃木SC (NDソフトスタジアム山形)7月6日(水) 2022明治安田生命J1リーグ第20節
鹿島アントラーズvs.セレッソ大阪 (県立カシマサッカースタジアム)7月6日(水) 2022明治安田生命J1リーグ第20節
FC東京vs.北海道コンサドーレ札幌 (味の素スタジアム)

7月6日(水) 2022明治安田生命J1リーグ第20節
                          横浜F・マリノスvs.サンフレッチェ広島 (日産スタジアム)

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